こんにちは、シンジローです。
日本でドッグフードが発達してきたのは、ここ20年ぐらいです。
最近は、ドッグフードのおかげで、15~20年も生きる犬もいます。
それまでは、みな普通に残飯食べさせられていたんですからね。
1.ドッグフードに関連する法令はあるの?
ドックフードに関係する法令としては、
「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」
があります。
しかし、
人間にとって、常識的食品関連法令の食品衛生法、JAS法、健康増進法等では、
特にドックフードに関して規定されていません。
また、
前述のように、ペットフード安全法では「原材料は、原則全て表示すること」とは定められていますが、
推奨のみで義務とはしていません。
その上、
原材料に含まれるさまざまな添加物成分の表示までは義務付けていません。
もちろん、
特保(健康増進法で定められた特定保健用食品)みたいな効能もないですね。
つまり、
ドッグフードは人間用ではないので、規制されていないのが現実です。
法令上
ほぼ規制無しの状態だよ!
2.総合栄養食ならばAAFCO基準が信頼のマーク
総合栄養食は、愛犬の主食にしても問題ない栄養バランス食です。
大量の添加物や塩分は、犬を病気にさせ易いので、しっかり決まってます。
日本のペットフード公正取引協議会の規約でも、この総合栄養食の栄養基準に、AAFCOのガイドラインを反映しています。
例えば、カルシウムは、AAFCO基準では1%以内、たんぱく質は18%以上。
分かりやすく言うと、愛犬が1日にドッグフードを100g食べるなら、
1日に摂取するたんぱく質は18g以上が望ましいと言う事です。
AAFCOとは
あくまでも栄養基準などのガイドラインを提供する機関であり、
認定や認証などペットフードの合否判定を行う機関ではありません。
認証済フードには、AAFCOの表記がパッケージに印字されています。
3.国内では栄養基準はなく、含まれてはいけない成分を規定しているだけ
日本国内での法令で、ペットフードの基準・規格は、
環境省の「愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令」
だけです。
成分の含有量を規定する規格、製造の方法の基準、表示の基準と別れていて、
相変わらずわかりにくい日本の法令です。
アメリカとは、消費者に対する姿勢が違います。
だから、
4.ドッグフードを作る基準はないのでしょうか?
現在のところ、日本にはッグフードを作る基準はありません。
実は、日本のペットフードの規制は、数年前までは、まるっきり無法地帯でした。
だから、
日本のペットフードに対する意識の低さが、海外から問題視されています。
前述の様に、最近では「ペットフード公正取引協議会」という、
景品表示法に基づくペットフード業界47社の会員からなる任意団体があります。
活動の目的は、ペットフードの表示に関して規則を作り、自主的な運営をすることです。
しかし、
あくまでも協議会なので、強制力はありません。
5.それでは、ドッグフードの栄養基準や素材基準はないのでしょうか?
アメリカの基準が、世界基準として扱われています。
犬の栄養学って、まだまだ発展途中です。
その中でも、アメリカは、ドッグフード先進国。
アメリカのペットフードは、
連邦政府(米国食品医薬品局ならびに農務省)と州政府の2つのレベル
で規制されています。
多くの州政府は、独自のペットフード規則を定めているのです。
飼料の検査、法律やその実施について一貫性をもたせるために結成されたのが、
AAFCO(米国飼料検査官協会:アアフコ)です。
アメリカでは、農務省に特定の食品についての規則を実施する権限があります。
そのため、
AAFCO の規則は、法律と同じような効力をもっています。
この中には、
最も重要である「表示法」「栄養素説明」が含まれています。
採用されている最新基準としては、
「Nutrient Profiles for the Dog and Cat (栄養研究委員会栄養素概要) 」
があります。
このAAFCO基準適合の試験自体も、計算されており厳格そのもの。
試験方法は、
対象となるドッグフードを、親子2世代に渡って給餌し続けます。
その結果に適合したものだけに「AAFCO給与試験合格品」として販売が認められるのです。
しかし、
親子2世代というのでわかるように、試験の結果を取得するのに大変長い年月を要します。
そのため、
ほとんどのメーカーは検査を受けていないのが実態。
つまり、
「AAFCO基準適合品」とは、実際にAAFCOの給餌実験を行ってクリアしたという意味ではないのに引用されています。
だから、
輸入ドッグフードのほとんどは、「AAFCO基準適合品」と称しているんです。
つまり、
この表示がついていて当たり前くらいの価値で、ついていなければ論外です。
日本では、もしもパッケージに「総合栄養食」との表示があれば、
それは、AAFCOの基準を満たしたフードを意味することを、知っておいて損はないはず。
もう一度言います。
今現在、AAFCOは信頼できる基準ですが、
絶対これで安全というドッグフードの基準はありません。
輸入ドックフード
6.AAFCO基準が愛犬にとって最適とは限りません
例えば、
塩分であるナトリウムは、AAFCO基準に沿って作られたドッグフードでは最適量に足りないので、若干塩分を添加した方が、健康にはいいです。
ペットフードの基準・規格があっても、
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