こんにちは、シンジローです。
育犬ノイローゼは、人間の子供に対する育児ノイローゼと同様に、育犬してノイローゼになってしまうこと。
犬を飼うのは、とにかく大変。
特に、1歳過ぎるまで手がかかり大変です。
自分の事を後回しにしなければならない事もあったり。
往々にして、それまでの生活のリズムは崩されてしまいます。
まして、飼い主自身の体調が悪かったり、とても疲れているなら、なおさら。
自分が思い描いていたのと違ったりすると、ノイローゼになってしまう飼い主さんもいます。
飼い主さんが神経質になればなるほど、犬は困ったちゃんになるんです。
一番多いのが噛み癖での育犬ノイローゼ
①特に、人気の柴犬の子犬の頃は、甘ガミに泣かされます
手を伸ばせば噛み、サークルに入れば足を噛み、それもかなり強く噛むので痛くて参ります。
柴は、噛み癖が酷く、ペット保険でもトップクラスです。
どの子犬でも、乳歯だから尖ってて、噛まれると、意外と痛いんですよね。
甘噛みとは言えない程、強く噛みついてきます。
どんどん噛み癖が酷くなって、手はいつも絆創膏だらけ。
「痛い!」と叫ぶと、更にエスカレートして、本気で噛みます。
☆先輩たちの対策
・無視!噛み続ける時は、ケージに入れて、飼い主さんだけ、違う部屋に移動。噛んだら、さみしい思い、1人ぼっちになるんだ!という事を根付かせる
・噛まれても、そんなの平気!位の顔をしていないと、遊んでくれてると勘違いしたり、自分より弱い(低い)とランクされる。
・噛んだ時は、ダメ!や、ノー!とすぐに低い声で叱る。痛い!と大きい声を出す方が、まだ一瞬ひるみます
・信頼関係を築くために、電池が切れるまでロープで引っ張りあいをしたり、ボールで遊んだりしてあげる。噛むのって大変ですけれど、噛んではイケナイって教える良い機会。
・室内で、おやつやおもちゃを隠し探させるゲームのGORON http://goron.co/archives/1109 なんかで遊ぶのもいい。体力は使わないけど頭を使うので結構疲れてくれます。
・子犬の時期は、ある程度仕方ないと割りきることも大事。子犬は歯が痒いだけじゃなく、噛んで色々な物を確認し学習してるんですよ。
②電気コードや家具かじりのいたずらがすごい
高い家具なんて、かじられると正直心が折れかけます。
サークルの柵や、ベッドもかじって壊す。
噛み癖は、歯が生え変わる頃に多いです。
生後8ヶ月くらいまでは乳歯が生えたり、乳歯から永久歯に生え変わったりでなんでも噛みます
抜ける感触や、生えるむず痒さからくるものもあります。
☆先輩たちの対策
まず、犬に噛まれて困るようなものはすべて片付けてください。
特に、電気コードには要注意です。
そして、噛んでも良い、大きめのぬいぐるみやロープを探してください。
小さいと手や足を狙われてしまいます。
玩具で、それこそかじるヒマなど与えさないほど真剣に、引っ張って遊びます。
大体5分~15分で満足し、ストレスを発散させます。
ただ、本気噛みや噛んではいけない物を噛んだ時は叱りましょう。
遊んだら、クレート(寝床)へ入れて寝かせます。
運動して、食べて、寝る!これを満たす事で、ほぼほぼ解決します。
そのためには、もちろん、お散歩もしっかり時間をとってあげて。
週末には、広い公園や海岸なんかで、ノンビリ遊ばせてあげることも大切。
③チワワは臆病で気が弱いために、唸ったり噛んだりする子が多い
チワワは、知らない人が来ると吠えて、怖くておしっこしながら逃げたりします。
臆病な子ほど、噛むのです。
☆先輩たちの対策
犬の社会化のため、犬の幼稚園や保育園、犬育て教室に通う。
犬のパピーパーティーに参加するのもいい。
良いトレーナーに出会えたことで、色んな不安も解消されます。
犬と一緒に何かをする事を始めたら、犬とのコミュニケーションが取りやすくなります。
同じ悩みを持つ、他の人の話を聞くだけでも勉強になりますよ~。
二番目に多いのが躾がうまくいかないための育犬ノイローゼ
①人に飛びつく大型ラブラドールやゴールデンレトリバー
大型ラブラドールには、超やんちゃ系が多いです。
散歩中猛ダッシュして、飼い主がケガをする場合も。
育犬ノイローゼには、しつけの完成度も、大型だけに大切。
☆先輩たちの対策
確実なのは、訓練所での預託訓練。
自分で、しつけに時間がとれるのが理想的ですが、仕事やらなんやらで、そうそう時間がとれない。
預けやすい訓練所があれば、将来の不安要素の解消方法として、利用するのは当然ありです。
訓練所の先生と仲良くなって、おりこうになって帰ってきた時は感動です。
②飼い主が神経質すぎて育犬ノイローゼ気味
愛犬に落ち着きがなく、トイレのしつけもしっかりできず、飼い主さんがノイローゼのようになってしまうケース。
ペットショップで出会って、可愛いだけで飼ってしまい、犬を飼う大変さを甘くみていた飼い主さん。
やんちゃな子の育児しながら、仕事と家事もこなす忙しさ。
☆先輩たちの対策
もうすこしゆったりした気分で楽しみながら、しつけされたほうが楽しいですよ。
壁にぶち当たったら息抜きもしましょう。
とにかく考え過ぎずに気楽に、犬は飼主の心に敏感です。
③上下関係、主従関係を作らなければいけないと思いすぎて育犬ノイローゼ気味
この言葉に随分振り回されて、育犬ノイローゼになる飼い主さんが多い。
飼い主が上で、主なんだということを教えなければならない。
ご飯も人間が先、犬は後。
だから、リードウォーク・オスワリやマテや呼び戻しの徹底訓練。
☆先輩たちの対策
子犬の時期は、しつけ以上に信頼関係を築くことがもっと大切です。
その中で、アイコンタクトをとりながら、根気強く上下関係を構築していけばいいです。
躾と同様に、一進一退です。
躾と上下関係は、別物。
育犬ノイローゼになる最大の原因は排泄関係
①トイレシートをかじって食べる犬
トイレ関係で、意外と多い悩み。
トイレを噛み砕き、中のトイレシートをかじって遊んで食べます。
トイレシートは、吸水性があるので、出来れば吐き出させます。
☆先輩たちの対策
体力が有り余っているためなので、体力を使わせて疲れさせる事で多少落ち着く。
実際、ドッグランで5時間程度遊ばせると、程好く疲れて後は殆んど寝ています。
毎日のお散歩も、できれば2時間~3時間。
雨の日は、ゲームだっかり知育玩具を使って、部屋で遊ぶ。
それでも満足すると、スッと寝に行きます。
②トイレを失敗する愛犬
犬が家に来て、すぐに悩むことになるのが、おトイレ。
育犬ノイローゼになる最大の原因は、大体排泄関係です。
大切なお布団にも粗相されます。
犬は、寝床は汚さない習性があるなんて固定観念をもっていると、悩むことに。
愛玩系の犬は、教えないと、どこでも構わず排泄する傾向があります。
☆先輩たちの対策
布団は、丸洗い出来るタイプで、「洗えばいいや」と思って下さい。
室内犬は、トイレと仕切られているクレート型の小屋タイプが多いです。
トイレ側の部屋でおしっこも糞もちゃんとしてくれるなら、それにこしたことはない。
あまり失敗するなら、トイレ以外の場所としてお風呂場だと片付けが楽です。
そして、成功体験を多く積ませ、どんどん褒めてくれる飼い主様をより大好きになってもらいましょう。
最初は、できなくて当たり前ですから、できたときたくさん褒めてあげてください。
上手にできたら、思いっきり褒めておやつ。
これがトイレの躾の基本です。
それに、あまり神経質になってると、飼い主の気持ちは犬に伝わります。
ドンと構えていてください。
無駄吠えや威嚇グセで育犬ノイローゼ
①友達や家族に威嚇グセ
まだ、家に来たばかりで、家の住人を、自分の『家族』だと理解していない状態です。
理解すれば、威嚇行動はしません。
飼い主さんを守ろうと、小さい体で必死に闘ってくれているのです。
☆先輩たちの対策
ワンちゃんが頼れる安心出来る飼い主さんになることです。
「私があなたを守るから安心していいよ」って、コミュニケーションですね。
②要求吠えと夜鳴き・朝鳴き
ケージから出して欲しいとき、予想外にひどく吠えたり、キャンキャン鳴いたりします。
エサをやるときにも、激しく鳴きます。
鳴き声って結構気になるし、近所からクレームになることも、飼い主さんのストレスに。
☆先輩たちの対策
基本、徹底的に無視します。
鳴くから出す は絶対しない。
しばらくすると、ピタリと鳴かなくなります。
時には1時間以上かかることも。
あとは社会化です。
ただ、無駄吠えというのは無いので、吠える要因を探すことも必要。
ケージ内で鳴くなら、タオルで覆ったりしてあげるとか。
飼い主さんは、別部屋に移動するなどしてストレスにならないようにしてください。
静かになった時に「シー」と教えて、出して褒めてあげるといいです。
鳴いたら出れるではなく、鳴き止んだから出してもらえたが分かるようになってきます。
食事を食べないので育犬ノイローゼに
最初、おやつでコミュニケーションをとろうと、たくさんあげると、ドライフードを食べなくなる。
おやつが欲しくて食べないっていうワガママ。
☆先輩たちの対策
お座り等させてから、ヨシで食べなければ、下げてよいと思います。
食べなければ、体内の脂肪を燃焼させて生きるので、1週間くらいは食べなくても平気です。
それに、飼い主さんも「今は仕方ない」と割り切ったほうが、気持ちが楽です。
★最後に先輩たちからの声
育犬ノイローゼになりやすいのは、初めて犬を飼う人がほとんど。
飼い始めた時から、力いっぱい頑張ってきたけど、力尽きたという感じです。
涙が出てきますね。
でもね、あまり根詰め過ぎると息がつまります。
ワンちゃんが、腰を噛んだり、尾を追いかけるのは立派なストレスサインです。
安心して下さい。
他の飼い主さんも、似たり寄ったりで悩んできたんです。
きっと後々「あの時は苦労したな、懐かしいな」と思える時がきます。
せっかく家族になった、運命です。
キーポイントは、犬にとって『無償の愛』が一番嬉しいという事です。
叱る時は無視。撫でない。優しくしない。
でも、「やってほしいこと」をできたら、褒めて褒めて、ご褒美をあげて。
育犬ノイローゼに悩む飼い主さんにとっては、 カリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランに見習うべきことが多いはず。 特に、子犬の躾の訓練については、最近は子犬の社会化のための幼稚園があったり、 ポジテ ... 続きを見る
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