こんにちは、シンジローです。
愛犬のしつけは大変ですね。
でも、そんな時にトリーツ(おやつ)は、飼い主さんにとって、強い味方。

トリーツとは?
トリーツとは、愛犬のしつけを訓練する際に、
動機づけて集中させるために用いるアイテムです。
ドッグフードやおやつ・おもちゃなど、愛犬が喜ぶアイテムなら何でも。
もちろん、それがご褒美にもなります。
ご褒美は、犬にやる気をおこさせたり、楽しみになりますね。

指示通りできたら、トリーツ(おやつ)がもらえるんですから。
また、よく聞くのが、
トリーツ(おやつ)を与える人は、
こんな意見が多いですね。
褒められて、うれしいことが一番。
うれしいのは、ドッグフードよりトリーツ(おやつ)の方だから、愛犬のしつけには最強です。

訓練には、トリーツの匂いを利用するときもあるのを、頭に入れておいてくださいね。
犬にはどんなトリーツがいいの?
愛犬の好みに合ったトリーツを選ぶのが、一番です。
愛犬が喜ぶ匂いのおやつなど。

そこまでは不要ですが、自分の犬の好物が効果的なのは同じ。
例えば、市販のものでは、ZiwiPeakのトリーツは有名(高いですが)。
自分で手作りするなら、砂肝を茹でて、小さく刻みオーブンでカリカリに焼いたものなどもいいです。
チーズを、一口ですぐ食べ終わる小さく刻んだサイズのものでもOK。
犬のしつけに効果的なトリーツの使い方
トリーツを使った訓練は、エサを見せて「釣る」のではありません。
コマンド通りができたら、後にご褒美です。

①愛犬とのアイコンタクト訓練でご褒美にトリーツを
最初、トリーツを愛犬の鼻の前に持って行き、匂いで集中させます。
トリーツを持ったまま、手を飼い主さんの目の前まで持って行き、人差し指を立てる。
あなたの視線に犬の視線があった瞬間に「ルック」と、一度だけコマンドを出します。
できたら、すかさず大げさにほめて、トリーツをあげましょう。
ご褒美を見上げる視線を、あなたの目に誘導する。
犬にとってもオヤツが貰えるので、トリーツは絶大な威力。
繰り返して練習し、今度は指をたててるだけで、犬があなたを見たら「ヨシ!」。
トリーツを与えます。

犬に自信を持たせてあげましょう。
②犬とリーダーウォーク中でもこまめにドッグトリーツ
散歩にはトリーツを持っていきます。
散歩中、止まって「オスワリ」をさせます。

また、しばらく歩いては「オスワリ」を命じ、トリーツを与えます。
この時、アイコンタクトできれば、なおいいでしょう。
犬にしてみれば、いつ飼い主さんが「オスワリ」を命じるかわかりません。
ごほうびがもらいたいので、絶えずあなたに気を配るようになっていきます。

トリーツは、2~3回に1回だけ与えます。
そのほうが、「オスワリ」がより確実に刷りこまれます。
かんたん説明
何故トリーツで犬は飼い主の言うことをきくの?
犬の学習の仕方は、オペラント条件付けです。
①刺激(きっかけ)
②反応(犬自身やその周りで起こる反応)
③結果
③の結果が、犬にとってうれしいことであれば、
犬は①と②を関連づけて③の行動をします。
この場合、
①「オスワリ」の命令→②犬がお座り→③トリーツをもらった(うれしい!)
だから、「オスワリ」の言葉は、犬にとってうれしいこと。
くれぐれも、最初にトリーツを与えないことです。
「オスワリ」と関連しなくなるので、お座りしませんよ。
③大好きなおやつのトリーツを使って犬と遊ぶ
例えば、知育玩具コングの中に、トリーツを詰め込んで遊ばせる使用法。
また、部屋のアチコチにトリーツを隠して探させるゲーム。

④犬を動物病院で診察してもらうときに大好きなおやつトリーツを
これは、「トリーツマグネット」という訓練を利用したもの。
診察台に上がって、犬のイヤがる注射などをしてもらう時に効果的。
犬の鼻先にオヤツを付け、ちょっとずつ、ちょっとずつ、舐めたり噛んだりさせます。
時間をかけてトリーツと犬の鼻先をくっつけて、オヤツに犬を集中させます。
この間に、犬のキライな事をしてしまう方法です。
オヤツ大好きなワンコなら、絶対成功します。
処置室でオヤツを出しても、獣医さんは嫌がりません。

トリーツを置いておく場所やトリーツポーチ
トリーツは小さいし、ご褒美としてあげる時は、さっとあげる必要があります。

①トリーツポーチを使っておしゃれに
訓練中の愛犬では、いつも身につけておきたいですね。
市販されているトリ―ツポーチは、口が巾着の様になっているモノが良いです。

片手で簡単に取り出せる。
汚れにくい。
ズボン・スカートなどのベルト通しにつけたり、ウエスト部分のループに装着できるタイプ。
犬のトリーツポーチは手作りしても、愛着がわいていいかもしれませんね。
②トリーツケースにはおやつケースも便利
骨の形をしているものや、がま口の様なものやかわいい形のものなどがあります。
分解して丸洗いも出来て清潔。

③トリーツポーチとしてマグネット付きに携帯灰皿なら安くても利用できます
ハードタイプなら、片手で開けられ、おやつケースより便利。
1番安いかも。
トリーツを与える時の注意点
①犬のしつけといえどもおやつを上げたら1日の食事からトリーツ分を差し引く
訓練中は、トリーツの量もバカにはなりません。
トリーツのあげすぎと散歩不足で、肥満気味にも。
指示に慣れたら、通常の食事と同じフードをトリーツとして与えます。
一日量のフードを器に入れておいて、そこからトリーツを与える。

②食事としてのフードを残しがちに
トリーツを頻繁にあげると、トリーツ=フードよりも美味しいと、犬が誤学習することがあります。
すると、普段の食事のドッグフードの食い付きが悪くなり、残しがちになる。
ふりかけなどをトッピングをしても食べなくなる。

トリーツは少量(小指の先ほどで、大きくて5mmほどに切る)に分けて与える。
ワンちゃんも、一回の量を少なく、回数が多いほうが喜びます。
上手くいかなくても焦らず、根気良く犬を信頼してください。
上手くいけば、タイミング良く褒めてあげてください。
犬と一緒に、コツコツ積み重ねることが一番の近道。

補足)
共立製薬株式会社のマイトマックススーパーというトリーツでの死亡事故。
このトリーツは、現在でも動物病院やアマゾンなどの通販で購入できますが、
アレルゲンによるアナフラキーショックを起こした可能性があるので、
アレルギーの犬には注意してあげてください。
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