犬は、人間の10倍以上ものカルシウムを必要とするからです。
犬に必要なカルシウムをどうやって摂らせるかを書いています。
1.カルシウムの補充が何故乳製品からなの?
犬の一日の必要カルシウム摂取量を日常的に摂るためには、
乳製品が有効なカルシウム供給源だからです。
すると、
体重10kgの犬では、普通の牛乳約800mlは飲まなければならない。
ちょっときつい。
骨でも、適度な大きさ・硬さで安全なものの入手は、難しい。
ドッグフードには、炭酸カルシウムなどが含まれてはいるが、
乳製品には、体に吸収されやすい乳酸カルシウム以外にも、
ビタミンや乳脂肪、乳蛋白が豊富なのだ。
しかし、

2.成犬は基本的に乳糖不耐症である
「乳糖不耐症」とは、牛乳を沢山飲ませると下痢をしたりするので有名。
食物不耐症の一種ですね。
成犬は、牛乳に多く含まれる乳糖を分解消化する酵素(ラクターゼ)を、
十分に作らないことが原因です。
仔犬時代は、酵素(ラクターゼ)が作られるため、
母犬の母乳を飲むことができます。
しかし、大きくなるに従って、乳糖分解酵素の分泌量が減少してしまう。

3.牛乳アレルギーは牛乳だけに気をつければいいの?
いいえ、チーズやヨーグルトのような発酵加工食品であっても、
牛乳アレルギーを引き起こす可能性が高いです。
牛乳アレルギーの原因は、乳糖不耐症とは違って、
ガゼインと呼ばれるタンパク質に対する免疫反応です。
牛乳アレルギーを持った犬は、牛乳以外の動物のミルクにも、
アレルギー症状を示す可能性があります。
だから、

4.成犬のおすすめの乳製品は?
乳糖不耐症の人間用に販売されている乳飲料が、一番おすすめです(^^)/
①ヤギ乳は乳糖が少ないとは言ってもダメな犬もいる
ヤギ乳は、乳糖が少ないので、牛乳の代替品として定番になっていますね。
でも、
含まれる乳糖の割合は、牛乳より約1%少ないだけ。
だから、

②成犬用ミルクや粉ミルクはよく見てから
ネットなどで「成犬用ミルク」として販売されています。
これ、成分表示がないものが多くて、ぜんぜん信頼感に欠けます。
それに対して、
「犬用の粉ミルク」は、乳糖を調整あるので、
ワンちゃんでも、お腹を壊したり嘔吐する事も殆どありません。
ただし、
「ヤギの粉ミルク」で乳糖を調整してないものは、
アレルギー症状は少ないかもしれませんが、お腹を壊す子もいるかも。
③乳糖不耐症の人間用に販売されている乳飲料が一番
値段も安いし、スーパーで手軽に入手できるし、おすすめです。
あらかじめ大部分の乳糖が分解されているので、
まず問題を起こしにくいです。
⑤砂糖不使用ヨーグルトは大丈夫?
乳製品にアレルギーのない犬であれば、
無糖ヨーグルトは体にもいいし、大丈夫です。
ヨーグルトには腸内の善玉菌を増やす働きがあり、犬にも効果的です。
便臭が減り(オナラも臭わなくなる)、口臭予防の効果もあります。
もし、犬が食べ難そうなら、
コーヒーのペーパ―フィルターやキッチンタオルで、
水切りヨーグルトを作るとチーズケーキぐらいの硬さになり、食べやすいです。

⑥塩分濃度が高いことを注意すればチーズもいい
いろんなチーズがありますが、チーズは比較的おなかを壊しません。
プロセスチーズは、カルシウムが多い。
チェダーチーズ、スイスチーズ、パルメザンチーズは、乳糖の量が少ない。
食べても、お腹を壊したり嘔吐することも殆どありません。
ただし、

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