犬がタンパク質を摂りすぎると、肝臓と腎臓へ負担が掛かるためです。
1.一日あたり犬に必要なタンパク質の量はどれくらい?
犬に必要なタンパク質は、例えば体重10kgの中型犬なら、
一日あたりのタンパク質28gです。
牛肉ならば、肉のタンパク質成分が約21%なので、一日あたり約150gだ。
つまり、毎日、牛肉ステーキの薄い1枚を与えることになる。
それに対して、
ドッグフードなら、パッケージに書かれている「粗たんぱく質」が、
フードに含まれるタンパク質の割合だ。
例えば、
粗タンパク質20%のフードなら、一日あたり140gのドッグフードを
食べさせれば、計算上はタンパク質が足りていることになる。
2.肉をどんどん食べさせれば良いの?
肉をどんどん食べさせれても、そのままタンパク質が筋肉にはなってくれません。
毎日、牛肉ステーキの薄い1枚を与えられるリッチなお家もあるかもしれませんが、
肉を食べれば食べただけ、筋肉が付くというほど犬の体は単純ではありません。
肉を食べても、炭水化物を摂らなければ、
タンパク質が筋肉を作る前に、エネルギーとして利用されてしまいます。
そのため、
少なくとも食事の10-20%程度の炭水化物が必要なことも、
3.ではそもそも何故タンパク質を食べる必要があるの?
タンパク質を構成する約20種類のアミノ酸のうち、
10種類のアミノ酸を体内で合成することができないため、
食事で撮る必要があります。
タンパク質の消費先としては、主に次の3つ。
4.タンパク質を必要以上に摂り過ぎるとどうなるのか?
肝臓と腎臓へ負担が掛かります。
タンパク質は、消化管でアミノ酸に分解された後、肝臓に運ばれ、
必要以上のアミノ酸を分解します。
腎臓は、分解されたアミノ酸を排泄します。
つまり、
タンパク質を必要以上に摂り過ぎると、肝臓と腎臓へ負担が掛かるのです。
ただし、
毎日適度な運動をこなす健康な犬なら、
過度に不安になることはありません。
定期的に血液検査をすれば、栄養状態や内蔵の状態がわかるので、
適切なフード選びに役立ちます。
5.タンパク質で特に注意すべき犬は?
腎臓関係が悪い犬や、高齢犬では、
タンパク質が多すぎないか注意すべきです。
腎臓関係が悪くなった犬は、動物性たんぱく質は控えめにする必要が有ります。
タンパク質の上限量を決められた量に調整し、
肉を良質のものに切り替えてあげるのがおすすめ。
それに、
別の病気の投薬などにより、肝臓に負担がかかっている場合も同様です。
また、
高齢犬と言われる老犬になると、
少量でも高タンパクのフードのほうが向いています。
6.動物性と植物性ではどちらが犬にとって良いタンパク質?
植物性タンパク質でも大豆ならば、動物性タンパク質と同じくらいです。
タンパク質源には動物性と植物性の二つがあることが、
人間でも迷ってします原因です。
動物性タンパク質は、すべての必須アミノ酸を充分に含んでいます。
代表的な植物性タンパク質のトウモロコシでは、
リジンやスレオニンといったアミノ酸が不足してしまいます。
7.ペットフードは低質なタンパク質源なの?
必ずしも、ペットフードが低質なタンパク質源とは限りません。
良質の肉を生で食べれば、必要な必須アミノ酸をすべて満たすことができます。
乾燥肉に比べて、細胞が壊されていない分、良質なタンパク質源なんです。
一方、
ミールを主要なタンパク質源として使用しているペットフードは、
必須アミノ酸が不足しているため、合成アミノ酸を添加物として加えた”低質”フードです。
8.おすすめは安いフードにレバーや納豆のトッピング!
レバーなどの内臓類は、タンパク質もミネラルも多く含まれています。
大喜びで食べるはずですよ。
納豆も、意外にもワンちゃんは大喜び。
付属してくるタレをかけけなければ、塩分もないし、
臭いも大好きです。
食べさせ方として、消化しやすいように包丁で少し刻んであげるといいですよ。
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