1.犬が散歩中に草を食べると後でげーっと吐くのですが?
犬は、草を食べた後で、げーっ、ゲッゲッという感じで吐き出します。
犬は、本来草を消化するのに適した体ではないのですね。
草を食べても、未消化だったり吐き戻してしまったりすることも多いようです。
公益財団法人日本中毒情報センターによれば、
ペットの急性中毒のうち、9割が犬を占めています。
しかし、草などを食べて中毒になる犬は、非常に少ない。
実は、犬が草を食べるには、理由があります。
2.犬が草を食べるのは何故かわかっているのですか?
実は、犬が草を食べる理由は、正確には判っていません。
出典が少し古いですが、『Applied Animal Behavior Science』誌(2008年)の論文では、
「犬が草を食べることは健康な犬に普通に起こることであり、
一般的には病気や栄養的なニーズとは関係していない」
と結論しています。
出典:尾形聡子「犬が草を食べるのはなぜ?」
でも、理由は色々あるようだとは判っていますが、主に次の2つです。
①胃がむかむかしているなど胃腸の調子が悪い時の整腸のため
一種の整腸作用があるので、草を食べていると言われます。
犬の祖先オオカミ時代には、小動物を丸ごと食べていました。
当然に、胃の中の草や毛などの、犬が消化できない誤飲した物もあった。
犬は、それらを吐き出すことで、自分を守っていたと言われています。
現在の犬たちも、胃の調子が悪い時には草を食べて、
吐きもどして胃の痛みを和らげるなど、胃の調子を整えていると言われます。
②犬が散歩中に草を食べるのはビタミン不足を補うため
犬が、ビタミン欠乏かを自分で心配するはずはありませんが、
不足することで、体調不良になっている時に、
草を好んで食べるようです。
3.犬が食べる草は何なんでしょうか?
犬が食べる草としては、散歩で道端や公園に生えているヨモギなどの特定の雑草、
それに、家の芝生などです。
最近では、
ショップやホームセンターなどで、「ワンニャン草」っていう草が売ってます。
細長く、葉脈が縦に伸びているような葉です。
名前の通りに、小麦や大麦などのの若葉や、
カラスムギ(別名、燕麦(エンバク))の若葉など、本来は「ネコ草」です。
犬は、猫ほど草を好むと言うわけではないので、
イヌ草としては販売されてはいないようですね。
どうしても草を食べるようなら、道端の雑草ではなく、
ネコ草を与えた方がおすすめです。
4.犬が食べてはいけない草はないのですか?
雑草を食べて、絶対に中毒にはならないわけではありません。
犬で中毒の原因となるのは、農業用や家庭用の殺虫剤が、
最も多いことが報告されています。
その他、一部農薬としての強い除草剤で、中毒を起こしています。
出典:日本獣医学会「除草剤の犬への影響(中毒)について」
道端や公園にある雑草のなかには、
除草剤が散布されている場合もあることは確かです。
しかし、
最近は、毒性の強い除草剤は、国内で見かけなくなりましたが、
除草剤のついた草は食べさせない方が良いでしょう。
嘔吐や下痢、食欲不振などの胃腸系の症状です。
体調がおかしいと感じた場合は、すぐに病院へ連絡を取り、
胃腸内の原因物質除去のために適切な処置を受ける必要があります。
5.犬が散歩中食べる草に注意するポイントってありますか?
いくつか注意するポイントがあります。
あまりに頻繁に草を食べたり、吐き戻しをする場合は、胃や腸の不具合が心配なので、
一度獣医さんに診てもらった方が良いでしょう。
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