ペットフードの原産国って、袋の裏を見た時、ふーんって言うくらい、チラッとしか見てないことはありませんか?
1.日本で市販されている人気のドッグフード原産国表示は「ペットフード安全法」で決まっている
ペットフードの原産国については、農林水産省が管轄している「ペットフード安全法」に詳しいらしいけど、要点だけまとめたパンフレットを、さらにまとめた超短縮形で書きますね。
つまり、
・ウェットタイプ:レトルト殺菌工程
・練り加工タイプ:練り成型後の加熱工程
・焼き菓子・パンタイプ:焼成工程
・その他のタイプ:実質的な変更をもたらす最後の工程
ただし、これ以外でも、実質的な変更をもたらす行為ならば、最終加工工程とみなされます。
間違いやすい事例が載ってました。
→原産国はA国
・A国産のささみジャーキーを輸入し、日本で水洗・トリミング加工後に乾燥
→原産国はA国
・A国産の生鮮ささみ肉を日本で乾燥させたささみジャーキー
→原産国は日本
・A国産のドライフード(粒)を輸入し、日本でフレーバーをまぶした
→原産国はA国
同じメーカーのジャーキーの表示でも、
安いジャーキーは
●主原料 肉類(牛肉・鶏肉)
それとは別の
少し値段の高いジャーキーは
●主原料 牛肉(国産)、鶏肉(国産)
ちなみに、次のような行為は最終加工工程としてみなされないらしいですよ。
②商品を容器に詰め、又は包装をする行為
③商品を単に詰め合わせ、又は組み合わせる行為
④単なる切断
⑤輸送又は保存のための乾燥、冷凍等
⑥単なる混合
2.国産ドッグフードには法律より厳しい「ペットフード公正取引協議会」自主ルールがある
「ペットフード安全法」では、原産国名他の表示が義務付けられていますが、実は私たちが一番知りたい成分については表示義務はないのです。
しかし、日本では自主ルールでペットフード公正取引協議会で追加の表示が定められています。
成分については、次の5つの主要要素に対して%以上、%以下の表示が指定されています。
粗たん白質、粗脂肪、粗繊維 、粗灰分、水分
ただし、ワンコにとっても大切な添加物に関しては、この自主ルールでも表示の指定がないのが、日本の現実ですが、自主ルールの方が法律より厳しいのはいかがなものでしょうか。
3.原産国が海外ならばペットフードの法整備がしっかりした国の売れ筋を選びましょう
例えば、あなたがワンコに与えているフードの中に、中国産の穀物が含まれているとしたら?
まず間違いなくポストハーベストと言って、収穫後の穀物に保存が効くように散布された殺虫剤が、かなりのレベルで残留している可能性があります。
中国産は、いつ何が起こるのかが非常に心配なので、避けた方がいいと思います。
外国産ならば、イギリスやオランダ、アメリカなどペット栄養学の先進国です。
特にイギリスは大学・企業を問わずペットの栄養学の研究がとても盛んです。
4.原産国が同じ海外ドッグフードでもおすすめは正規品|並行輸入品はだめ!
日本に入ってきているドッグフードで、正規品はしっかり代理店を通して、輸出することを前提で作られています。
しかし、並行輸入品は、正規代理店を通していません。
たとえ原材料その他正規品と差がなく作られていても、原産国内でのみ流通を前提に作られたものです。
それを、輸送のコストの関係から、ほとんど船便で輸入されるため、途中暑い地域を通ったり、寒い地域を通ったりします。
また、日数もかかりますので、酸化はかなり進み、劣化に対する不安があります。
5.安全なドッグフードメーカーでも並行輸入品の見分け方はこれです!
なるほど
先にも書いた様に、並行輸入品は原産国内のみでの流通を前提に作られた商品なので、製品には日本語以外(英語など)で記載されています。
なるほど
外国で製造されたフードを日本に正規輸入して販売する場合は、輸入業者が日本の法律に基づき、賞味期限などを日本式で表示しなくてはいけません。
なるほど
これは、比較しての話なので、少し難しいかと思います。
海外への輸出を前提に作られている正規品は、輸送される際におきる製品の劣化などを考慮し、袋などの保存方法に配慮しています。
当然、その分は並行輸入より少し価格は高くなります。
6.ペットショップのドッグフードの原産国を見ながらできるおすすめチェック方法
①ナチュラルハーベスト
開発は日本で国産フードなのすが、材料調達の関係でアメリカで製造されているため、原産国はアメリカです。
当然、日本の気候や飼育環境も考慮されてますし、原材料の原産国まで公式HPで開示しています。
ただ、一部材料に中国産が使われるようになったので、原産国以前に原材料に疑問を持つ人には不信感があるのも確かです。
②アカナ
原産国はカナダですが、現地のフードと輸入された正規品フードでは基本的に内容成分量に関しては差が無いです。
若干、正規品の方が水分量が少なくしてあるくらい。
③カナガンドッグフード
開発はイギリスですが、原産国は一部タイのものがあります。
東南アジアのタイの信頼性は、フード業界ではまだまだありません。
④人気のロイヤルカナン
これも、原産国が韓国に変更になる時に、韓国産になったら一切与えたくないなど、問題になってました。
⑤ビタワン
国産フードでも老舗です。
日本ペットフードという会社が製造しており、工場は静岡県です。
ここも、材料については原産地はオーストラリアなど開示しています。
コラム
世界ランキングで、イギリス産のカナガンとシンプリーは、別格です。
ペットフードの法整備がしっかりした国ということを、猫業界でも証明してますね。
ちなみに、人間様の食べ物の世界では、まずいランキングにいつもイギリスが入っているのは何故かはわかりません(笑)
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