こんにちは、シンジローです。
せっかく買ったドッグフードも、酸化させてはいけません。
酸化したフードは、まずくなってしまい、愛犬も食べてくれません。
1.なぜ、フードの酸化は悪いの?
どんなに良いフードでも、時間がたつと体に有害な過酸化物質へと変化します。
ドッグフードが酸化すると、"食欲減退、発疹、下痢、アレルギー、結石、涙やけ"など、体の組織や臓器に障害を起こしたり、悪影響が出ます。
また、酸化した脂が、マラセチアなどの餌となり、外耳炎を発症させることも。
アレルギーの原因にもなると言われています。
もちろん、
酸化してフードの味も落ちていきますが、夏場や梅雨時はカビなどの心配さえありますね。
人間がカビ臭さを感じる頃には、
フードの酸化も相当進んでる可能性も(T_T)
あなたは、
フードを開封した瞬間から酸化って始まると思ってませんか?
いいえ、
材料の段階から徐々に始まっているのです。
だから、
正確には、酸素が遮断された未開封状態なら、酸化は大きくスピードダウンできるんですね。
2.酸化したドッグフードを犬に与えても食べるの?
まず、この場合はご飯を食べません。
例えて言えば、
食用油が腐ったような匂いがします。
物によっては、ツーンとくる酢酸系の匂いと言うかも(T_T)
油脂の酸化の研究者によれば、
”生体には酸化した油を排除する強い機能”があるそうです。
そのため、
ワンコ自身が食べたがらなくなるんですね。
明らかに危険なレベルになると、
もし食べても、下痢などで排出する仕組みになっているそうです。
人間にたとえても、
例えば開封して10日放置したポテトチップスで、フードの油が酸化したものを食べるかどうかですね。
さらに、胸焼けしたり、お腹壊すかも。
基本的に、
ドッグフードは、動物性油脂やその他オイルを添加している物が多いんです。
だから、そのオイルは、空気に触れるとどんどん酸化します。
だから、
ワンちゃんには、質のいいオイルをトッピングしてあげましょう(^^)/
例えば、
エゴマ、アマニオイルやサーモンオイルなど、喜びますよ\(^_^)/
また、
3.酸化しないように酸化防止剤が入っているのではないの?
確かに、食品の酸化による害を防ぐために必要な添加物が、酸化防止剤です。
だから、
本来は、ペットに健康被害が出ることの無いよう、ドッグフードには必要不可欠なものです。
でも、
酸化防止剤には、合成のものと天然型と呼ばれるものがあって、
合成の酸化防止剤は、毒性があると言われているんです(*_*)
①ロイヤルカナンには、酸化防止剤にBHA BHTが配合されています。
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)は、強力な合成酸化防止剤。
この酸化防止剤BHAは、ラット等の小動物での実験において、発がん性がはっきり認められています。
しかし、
実験結果では、犬について発がん性との関連性は、今のところ見られていないそうです。
そのため、堂々とBHAが使用されているわけ。
かといって、
②アカナには、天然由来の酸化防止剤ビタミンE・トコフェロールを使用されていますが
犬は、人間より脂肪を必要します。
その脂肪や脂溶性ビタミン等を、酸化から守るための酸化防止剤。
しかし、
ビタミンE・トコフェロールは、害が少ない分、酸化防止効果も低い。
それに、
脂肪や脂溶性ビタミンは、未開封でも徐々に酸化していきます。
強い酸化防止剤ではないので、
メーカーは、「4~6週間を目安に食べきるのが良い」とアナウンスしているくらいですから。
代表的な天然型酸化防止剤
③無添加のフードには、天然由来の酸化防止剤すら使われていません。
無添加のフードには、天然由来の酸化防止剤すら使われていない替わりに、
購入後の保存の指示なども細かくされます。
4.ドッグフードを保存する時、絶対注意すべきポイントは?
わんちゃんのご飯(ドッグフード)が、酸化しないように保管する方法には、いろいろあります。
決して、大袋で大量買いしないでくださいね。
どんな保管方法でも、最後の方は酸化してダメになりますから。
これっは、
空気に触れると一気に酸化が進むためです。
ドライフードの場合なら、開封後は袋の封をしっかりとして、直射日光が当たらない所に。
温度や湿度が低い場所で保存して下さい。
盲点としては、ドライフードは冷蔵庫保存はNGなこと。
理由は、
餌には、まず多かれ少なかれ水分が入っています。
これを、冷たいまま開封すると、フードに結露します。
すると、カビなどの発生原因となってしまうんですね。
必ず、
日光が当たらず、温度変化が少ない食品ストックヤードや、それに準じた場所で保管して下さい。
物によっては冷蔵庫保存指定のフードもありますね。
しかし、
そうでないフードの場合は冷蔵庫はかえって悪くするので、要注意です。
もし、カビらせない為にフードを干すなら、陰干しを。
天日干しは、日光に含まれる紫外線で、酸化を大きく進めるだけです。
また、
6.ドッグフードの保管方法は、真空フードストッカーが一番!
ダニも付きやすいので、開封後はちゃんと密閉容器で保管した方がいいです。
家庭では無理だと思いますが、空気(酸素)を遮断し、窒素を充填するのが理想。
そこまでは無理でも、酸化に強いいろいろな保管方法があります。
①袋にクリップだけする方法
チャックのないフード袋の開けっ放しや、高温多湿での放置は、もちろん駄目。
最低限、口をクリップで止めるだけはしてください。
愛犬にフードをあげた後、毎回、袋の空気を抜いて、口は丁寧に折り畳んでおくことも。
もちろん、袋はなるべく冷暗所に保存して下さいね。
これは、
②フードについてるチャックだけする方法
今どきのドライフードは、チャックが付いているものが殆どです。
③開封後、愛犬のサイズに合わせて小分け保管する方法
フードは小袋とまでは言いませんが、愛犬のサイズに合わせて小分けで買いましょう。
また、
フードによっては、数百グラムづつ小分けされたアルミの小袋に入った製品もあります。
逆に、
キログラム単位でしか買えないフードもありますね。
そんな場合は、
数個に分けて密閉し冷暗所にしまい、1個ずつ順次に使うと良いでしょう。
大きな保存容器に一度に入れてしまうと、口を開けるたびに空気に触れ、酸化が進んでしまいますから。
その場合、容器は有名なOXOのキッチン保存容器や冷凍用のジップロックなどを使うのも一案です。
④『専用のフードストッカー』で 空気に触れる時間を最小限に抑える方法
専用のフードストッカーの利点は、素早く出し入れできること。
フードが酸化してしまう心配を、少しでも少なくできるでしょう。
除湿剤も入れられるタイプが多いですね。
袋ごとフードストッカーに入れられますが、それでも、直射日光や高温多湿な場所では保存しないように。
できれば、素材がしっかりしている冷凍用のジップロックに、小分けしてください。
そうすれば、
安いものでは、アイリスオーヤマのフードストッカー。
これは、ゴムにかすかに隙間があるので、完全密閉ではありません。
もう少し高くてもいいなら、スクリュータイプのフードストッカー。
などが、重宝するかと思います。
除湿剤には、能力の高いsoil ドライングブロック(珪藻土)を使う方もいます。
それに、専用のフードストッカーだからと言って、安心してはいけません。
完全密閉ではないので、酸化以外にも、アリが来る場合もありますから。
⑤テッパンは、真空フードストッカーで保管する方法
他の方法より、密封の出来るフードストッカーに素早く移し替える方を、おすすめします。
より酸化を防いで長持ちさせることが、可能だからです。
真空といっても、百パーセントではないです。
しかし、
普通に輪ゴムやジッパーで止めるよりは遥かに良いですね。
空気の通気を、極力無くすことができるからです。
少し高いですが、フードメーカーのナチュラルハーベストの真空フードストッカーが、ベストだと思います。
⑥業務用の真空パック機(脱気シーラー)で小分け保管する方法
1食分ずつ、真空パック機(脱気シーラー)で小分けにしている方も、なかにはいます。
さらに、
脱酸素剤のエイジレスなど入れるとさらに良いですが(*_*)
6.ドッグフードメーカーでの酸化防止対応
本来、フードに酸化防止剤を添加することで、フードの品質を保てる効果があります。
そのため、
広く流通しても、安全に食べることができ、価格を安定させる重要な役目が、酸化防止剤にあります。
フードメーカーも、フードの酸化に対して、何もしていないわけではありません。
メーカーにもよりますが、
通常はパック内はただの空気ではなく、窒素を充填しているのです。
酸素を追い出し、フードが酸素に触れて酸化するのを防ぐため。
だから、
一度パックをあけると酸素が混入し、未開封の時のような保存性はまず得られないでしょう。
また、
海外メーカーによっては、日本国内向けに気候に合わせて内容量や原材料を変えたりしています。
パッケージの材質を変えている海外メーカーもあります。
例えば、
アメリカでは全部紙袋なのに、日本向けには特殊なビニールの袋を開発しているナチュラルバランスがいい例です。
逆に、
輸送時のパッケージ破損を防ぐため、パッケージには小さい穴(ピンホール)を開けているナウフレッシュ。
まとめ
安全なドッグフードってヒューマングレードじゃなきゃだめという訳ではありませんが、 評判の悪いドッグフードには理由があります。 もちろん、安いドッグフードでも長生きする犬もいます。 ペットショップがおす ... 続きを見る
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