こんにちは、シンジローです。
愛犬のアレルギーに悩む飼い主さんも多いですね。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎を併発している犬もいます。
食物アレルギーの予防方法は不明!?
人においては、アレルギーを引き起こしやすい食物として、肉類や穀物、豆、魚介類など多岐種にわたってます。
しかし、実は、ワンちゃんにおいてはまだ明らかになっていません。
人においても、予防に関して一定の結論は得られていないのが現状。
まして、犬のアレルギーでは、原因として多いものから、牛肉、魚、鶏肉という順の報告があるくらいです。
犬は、8週~20週齡までの期間で、食に対する嗜好が決定すると言われています。
そのため、現在は、離乳食の開始時期を早める早期導入により、一定の効果が得られると考えられています。
ドッグフードにアレルゲンフリーと書いてあっても、食べただけで、愛犬がアレルギーにならないと言う意味じゃないってこと。
牛肉や、小麦やトウモロコシなど犬が食物アレルギーを起こしやすい原料が入ってないだけ。
アレルゲンフリーというと、健康的なイメージがありますね。
ドッグフードでアレルギーを起こしやすい材料
ドッグフードの成分表は、量の多い順に記載してあるのはご存じでしょう。
最初に言いますが、現在の法律では原材料の8割までしか記載されていません。
アレルゲンとして一番気をつけるのは、トウモロコシすなわちコーン。
原材料に「コーン・コーングルテン」と記載されていたら、注意。
コーングルテンは、”コーンスターチを作った後に出た産廃物”です。
産廃物とは言え、普通のコーンよりもたんぱく質を多く含み、安価なので、ドッグフードにはよく使われています。
たんぱく質を多く含むため、アレルゲンにもなりやすい。
ちなみに、トウモロコシを餌として食べた牛の肉は、アレルギーには関係しません。
牛の体内で、消化・吸収が終わっているからです。
アレルギー性皮膚炎は予防も難しい
食物アレルギーとアトピーを併発している犬。
特に、梅雨時期から夏にかけて多く発症する子が多いです。
治療には、余分な皮脂や抗原物質を、シャンプーで除去してあげる方法が、予防上も効果があるようです。
毎日の掃除でハウスダストをできる限り除去し、できる限り清潔に保ってあげましょう。
犬のアレルゲンテストの問題点
アレルゲンはアレルギーを引き起こす物質のことで、食物アレルゲンの大部分は食物に含まれるタンパク質です。
根拠:食物アレルギー研究会 食物アレルギーとは
この食物アレルゲンを特定するアレルゲンテストには、問題があります。
アレルゲンテストの問題点は、原因と思われる物質が、殆どにヒットしてしまい結局原因不明になること。
一昔前までは、正常な犬の血液を出しても、たくさんの項目が陽性で帰ってきたと聞きます。
あくまでも試験管内での検査なので、要は、調べても意味がなかったのですね。
そんな検査結果をまともに受け止めたら、愛犬は食べる物が無くなってしまいます(T_T)
そのため、アレルゲンテストをしたがらない病院も、いまだにあります。
それに、どこまで調べるかにもよりますが、費用が数万円もかかると覚悟した方がよいです。
検査機関に血液を送るだけですが、期間も3週間位はかかります。
アレルゲンを特定するため除去食試験・再負荷試験が有効
除去食試験は、実際に食べる物で体に起きる反応を確認する試験です。
犬のアレルギー検査では、アレルゲンテストよりも正確な方法ではないでしょうか。
特に、ヨーロッパでは、リンパ球の反応を見ることができないので、除去食試験が主流だそうです。
除去食試験を行う際は、殆ど食べたことのない蛋白質のみを与えます。
「犬において食物アレルギーを疑った場合、これまでに与えたことのない食物を用いて、症状が改善するかどうかを確かめます。
これを食物除去試験というのですが、羊肉、七面鳥、アヒルまたはナマズなどの動物性タンパク質を用いることが多いです。」
「食物除去試験によって症状の改善が認められた場合、もとの食事に戻して症状が再発するかどうかを確かめますが、再発した場合においてのみ、食物アレルギーの診断が確定します。」
除去食試験を行うために有用な検査に、リンパ球反応検査があります。
犬の食物アレルギーに関わっているリンパ球が反応する食物を検出することができるのです。
それらを避けた除去食療法を、安心して実施できるメリットがあるんです。
根拠:リンパ球反応検査 動物アレルギー検査株式会社 (理研ベンチャー)
アレルギーかどうかを調べるならまず加水分解食で除去食試験から
除去食試験には、食材として加水分解食(アミノペプチドフォーミュラや低分子プロテイン)を与えることが有効です。
アミノペプチドは、チョット高いです。
でも、アミノペプチドでもアレルギーが出たら、食物アレルギーではありません。
まずは肉と魚をチェックして、あわない食物だったら、次は植物性たんぱく質のフードを選んでまた試すという具合です。
つまり、これまでに摂取した機会が少ないないだろう食物を与え、アレルゲンとして認識するかをみます。
今まで与えた事がないタンパク質なので、新奇たんぱく食療法といいます。
これらの食材を与えることで症状に改善が確認できた場合、次に再負荷試験を実施する、
いままで与えていたフードに戻し、1~2週間で再発の有無を確認します。
手作り食での除去食試験が一番確実
手作りでの除去食試験が、食物アレルギー診断には最適です。
ドッグフードでは、袋に成分表示されてない材料も含まれているからです。
アレルゲンにもよりますが、約1ヶ月で特定することも可能です。
手作り食で除去食試験をやらせてくれる獣医さんにお願いできるなら、幸運です。
確実に見つけられるのですから。
もし、アレルギー性皮膚炎を血液検査で調べても、アレルゲンを推測するだけで確定は出来ない。
例えば、IgE抗体の検査としてのアレルゲン特異的リンパ球刺激反応検査は、\45,000以上。
検査結果が出るまでの期間は、3週間程度も。
ただし、手作り食で特定できたとしても、アレルゲンを全て除去して、手作りフードを作り続けるのは至難の技。
それに、お留守番させる時も、代わりにドッグフードと言うわけにはいきませんから。
療法食としての低アレルゲン性フード
アレルゲン診断確定後は、療法食として市販されている低アレルゲン性フードを与えるように、獣医にすすめられます。
手作りで作り続けるのは至難の技ですし、良好な栄養バランスをキープできなくなる危険性もあります。
もし、除去食試験でドッグフードを用いた場合、その際にアレルギーが出なかったフードを療法食として治療する獣医師が多いです。
つまり、今後は、そのフードを与えることによって、再発を予防することが一般的です。
低アレルゲンフードは、種類が豊富。
どれを選ぶかについては飼い主さん自身で判断せず、必ず先生からの指示を仰がれてください。
ただし、1kgあたり3,000円近くするので、経済的には負担が重たくなります。
手作りフードでも、栄養学を勉強してがんばって作っている飼い主さんもいます。
低アレルゲン性フードにするかは、飼い主さんの生活環境によっても違います。
まずは、愛犬をお大事になさって、どの方法でアレルギーに向かい合うか、考えて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
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