こんにちは、シンジローです。
ヒルズは、動物病院で処方される治療食を作っている会社です。
ワンちゃんが弱い肝臓や腎臓の食事療法で、強い味方になってくれるのがヒルズです。
種類があるので、わかりやすく説明します。
1.サイエンスヒルズダイエットl/d (エルディー)療法食
l/d →「liver」なので、肝臓の食事療法で活躍する処方食ですね。
なんといってもペットの肝臓の負担を減らすメリットがあります
肝臓の役割は、主に3つ。
消化や栄養素の代謝、毒性物質の解毒や血液の主成分の合成、ビタミンやミネラルの貯蔵です。
犬は、高蛋白が原因で消化が間に合わず、病気になることがあります。
そのため、ヒルズは、肝臓の負担を減らすために、高消化性のたんぱく質、炭水化物を使用。
肝臓の再生時に必要な高品質な蛋白質を使用しているので、肝臓組織の再生が必要な愛犬の健康に役立つ。
また、本来肝臓は、修復して再生する能力を持ち、適切な栄養が健康的な肝臓機能を維持する重要な役割を果たします。
ヒルズは、肝臓病で不足しがちな栄養素の補給に役立つ。
肝臓での正常な脂質代謝のため、高レベルのL-カルニチンや適切な量の分岐鎖アミノ酸(BCAA)を配合し、肝臓での健康的な脂質代謝にも役立ちます。
肝疾患で欠乏しやすいビタミンKと亜鉛を含んでいる。
高L-カルニチン使用し、肝臓での蛋白質とエネルギーの正常な代謝のため、アルギニンを配合している。
原産国はオランダです。
2.ヒルズ k/d (ケイディー)療法食
k/d→「kidny」なので、腎臓病の食事療法で活躍する処方食です。
なんといってもペットの腎臓になるべく負担をかけないメリットがあります。
わかりやすく言うと、これ以上腎臓が悪くならないように、今の現状を維持するための療法食です。
腎臓の役割は、血液中の老廃物を濾過及び排出する役割を担っており、体内の体液量やミネラルバランスを調整しています。
腎臓は、一度機能が低下すると、その状態を回復させることは難しい。
腎臓が弱った犬は、腎臓の負担を減らすため、蛋白質を制限する必要があるのです。
腎臓の健康維持のため、低タンパクですが、適切なレベルの良質なたんぱく質を配合している。
リンを制限し、高レベルのオメガ-3脂肪酸も含んでいます。
ナトリウムを制限しているので、心臓と腎臓の健康に役立ちます。
原産国はオランダ。
3.ヒルズのプリスクリプション・ダイエット z/d (ゼッドディー)低アレルゲン食
食物アレルギーに配慮し、消化を助けるドライフードです。
食物アレルギーの愛犬の皮膚・被毛の健康、皮膚バリアの維持をサポートするメリットがあります。
犬の食物アレルギーは、食事に含まれる特定の種類のたんぱく質に反応して起こります。
アレルギーにより、皮膚にダメージや刺激、被毛や耳の状態、消化器に不調を招く可能性がある。
アレルギーを防ぐため、適切な食事が犬の健康を支える重要な役割を果たすのです。
そのために、食物アレルギーの原因となりにくい加水分解たんぱく質と単一の炭水化物源を使用している。
原産国はチェコです。
4.ヒルズのプリスクリプション・ダイエット i/d(アイディー)
消化ケアのための特別療法食です。
健康的な消化管を維持するのに役立つメリットがあります。
人間と同じように犬もストレスを感じ、消化不良を引き起こし健康に悪影響を及ぼすことがあります。
この製品の組成は、加水分解ミルクプロテインを含み、混合食物繊維を調整してストレス性の消化器症状に配慮してある。
優れた消化性を有し、ワンちゃんの健康的な便の状態を保つのに役立ちます。
原産国はオランダです。
5.ヒルズ プリスクリプション・ダイエット t/dのノッティンガム大学事件
これは、2015年にニュースでも取り上げられた有名な事件でした。
イギリスのノッティンガム大学で、ペットフードに含まれる動物性たんぱく質のDNA鑑定を行いました。
ラベルの記載でチキンと表示されているにも関わらず、DNA鑑定ではチキンは含まれていなかった。
現在は、トリ肉(チキン、ターキー)と表示されていますが、当時はトリ肉とだけの表示だったための疑惑でした。
イギリスでは、もうこの疑惑は晴れたのか心配です。
元々の発表元:Acta Veterinaria Scandinavica
取り上げられたニュース:Pet foods contain animal contents not explicitly identified on label
現在、ホームセンターやスーパーなどで売られているフードに、愛犬の健康に良いフードはありません。
保存料・着用料・酸化防止剤など、犬にとって負担になるフードばかりです。
そんななかで、動物病院で処方される治療食としてのヒルズは、貴重な存在だと思います。
療法食のヒルズのドライサンプルは、近くの動物病院で手に入ります。
獣医さんと相談のうえ、利用されることをおすすめします。
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